OPEN❗
またまた
大学生時代のバイトの話し
新宿のとあるホテルの1階にある
イタリアンレストランで
バイトをしていたのだが
イタリアンにもレストランにも
全くイメージが合わない
当時50歳くらいの
昭和の頑固親父みたいな店長がいた
髪型は角刈り
短期で細かく曲がったことが大嫌い
私は人生で一度だけ
寝坊した事があるがそれがこのバイト
その時は怒りの電話で起き
急ぐが1時間遅れ
店は超混雑
みなに謝り
すぐ仕事にかかろうとするが
店長ぶちギレ
‘’お前はここで正座してろ!‘’
と
客から見えない厨房と
ホールをつなぐ通路で30分正座
そんな大昔の部活の指導者みたいな店長が
前日
カクテルのリキュールのビンのふたが
開けっ放しだったと
その時いた私も含めたバイト4人を集め
説教開始
この小さな気のゆるみが・・・と
徐々にヒートアップ
早く終わらないかなと目線を下にやると
リキュールのふたより
豪快に開けっぱなしの
店長の社会の窓が目に入ってきた・・・
開けっぱなしが開けっぱなしに
ついて怒っている
みな気づいているのかなと
思った瞬間
勇気ある後輩が
いやむしろ
空気を読めないとも言うか
‘’ちょっといいですか店長‘’
と
私を含めた他のバイト
一斉に後輩をみて
まさかこの状況で言うのか
とハラハラした
次の瞬間
‘’昨日最後にそのカクテル作ったの
店長っすよ‘’
・・・
そっちもかい
開けっぱなしの宝石箱やぁー
と彦麿が登場しそうな状況で
昨日の事を思い出したのか
もこもごとばつが悪そうに
お前たちも気を付けろと
無理矢理な説教を終えた
誰も指摘できない
社会の窓は
しばらくの間
見事に全開であり
哀愁が漂い始めていた