夏の思い出
学生時代
お付き合いしていている彼女と
一緒に花火大会に行く約束を
していたが
昼間は少し離れた場所で
炎天下のもと
ビーチフットサル大会に参加していたため
待ち合わせ時間ギリギリであったが
予選で負ければ問題なかった
しかし運がよいのか悪いのか決勝まで駒をすすめ
見事に中途半端に準優勝
その時点で15分の遅刻決定
仲間をおいて急いで電車に飛び乗るが
まさかの逆方向
平謝りで1時間の遅刻で会った瞬間
一瞬
笑顔を見せるがすぐに不機嫌&無言
言い訳と謝罪を1時間繰り返し
やっと彼女が発した言葉が
‘’日焼けの限度を越えている‘’
その瞬間
当時22歳であったが
22年間生きてきた中で
そしてその日の全世界の人間の中で
1番と自負できる
渾身の
‘’そっちかーい‘’
が生まれた
夏の夜空には
そっちかーいとともにあがった
大きな花火が
線香花火のようなに小さく
そしてはかなく感じた
とても暑い日だった