心臓の弱い方はご注意下さい
10年くらい前
私は介護士をしていた
その日の勤務は夜勤
利用者が10人くらいの施設だったので
夜勤は1人で行っていた
私しかいないという事で
定時のオムツ交換
安否確認とコール以外は
基本
やる事がなく暇である
そこで当時太り始めたので
あるダイエット法を知り
その日実践していた
顔にサランラップをぐるぐるに巻く
小顔ダイエット
私の性格上
細かいやり方までは勉強せず
これでもかと
顔にラップを巻くが
苦しい
何とか口と鼻の部分にハサミで穴をあけ
良い感じに汗もかき始め
利用者の状態をノートに書く作業を
行っていた
深夜2時
となりの併設している事業所の扉があき
足音が近づいてくる
となりの事業所は基本
昼間だけの営業であるが
ごく稀にそのまま利用者が泊まる事があり
その日がそうであった
私の方に来るという事は
普段から会えば世間話をする
50歳くらいの女性の所長である
やはり1人でいると
不安で寂しい部分もあるので
様子を見に来てくれたんだと
嬉しく思った瞬間
戦慄が走った
顔がおぞましい量のラップでくるまれている
なりふりかまわず
両手でひっぱるが
首から幾重にも巻かれてるラップは
私をあざ笑うかのように
びくともしない
その瞬間にも
足音は近づいてくる
まるで井戸から貞子がはいがって
せまってくるような恐怖である
ついにドアが開き
あられもない姿をさらしてしまい
とりあえず
納得の所長の悲鳴
からの
もがいている私をみて
一心不乱にハサミでラップを一刀両断
そして
誰にやられたの
と息も絶え絶えに聞いてくる
あせり 恥ずかしさ 恐怖がまじわり
私 MAXパニック
この状況を納得させる
最善の言い訳を探し
見つけた答えが
ちょっと電子レンジが壊れていたので・・
その後
落ち着きを取り戻した私は
正直に事の経緯を話すが
女性の所長はあまりの恐怖で
仮眠ができねかったと
翌日
言っておられました
今回
このようなおぞましい体験を
公表した理由には
ラップを顔に巻く際には
となりの事業所に
所長が居ないことの確認を
絶対怠ってはいけない
との強い思いからです